踊りは精到だ
じゅうどめまして、すやです。
本日、2020年7月1日。
国民安全の日であり、郵便番号記念日であり、クレジットの日である(Wikipedia調べ)
そして
正式にジャニーズWESTさんのファンになって丁度1年が経とうとしている。
つまりまだまだ新参者である。
そんな私がずっと、ずっとやりたかったことがある。
彼らのダンスを細部まで語りたい
(こちら、今回のブログのテーマです)
根っからのダンスオタクであり、ダンスを生業とし、ダンスと酒をこよなく愛する。
そんな私はタチの悪いことに、思ったこと感じたことをつらつら並べたくなるタイプのダンスオタクだ。
ここの技巧がどうだとか魅せ方がどうだとか、振り付けはもちろん照明演出その他もろもろまで見尽くして語りたいタイプだ。典型的な嫌われるタイプのオタクだと自覚はある。
さらには他の人の見解も聞いて一緒にビデオテープが擦り切れるくらい再生し、語り尽くしたいタイプもある(実際私の永遠のあこがれ、私の原点であるスヴェトラーナ・ザハーロワの出演作品を繰り返し再生しすぎて2本ほどテープをダメにしたことがある。泣いた)(YouTubeにもあるので興味がわいた方ぜひ)
そんなめんどくさいタイプのオタクである私が、ジャニーズWESTのファンになった。ならばやることは決まっている。
さぁ語ろう。ダンスオタクとアイドルオタクが交わるとどうなるか。とくとご覧あれ!!!!!!!
お時間ある方は、チョコパフェでも食べながらぜひ読み進めていってくだされば嬉しいです。
神山智洋さんの踊りは精到だ
~最新ライブDVD『WESTV!』より~
WESTV!より、神山さんの踊りを語っていこうと思う。
神山智洋さんのダンスを語る上で私が選んだダンスナンバーはこちら
- Drift!!
- 100% I Love You
- 傷だらけの愛
以上3曲をメインに書き連ねていきます。
選んだ基準は
『この曲を踊っている神山さんはいいぞ』の1点のみです。
独断と偏見で選んだすやのすやによるすやのためのナンバーです。
それではまいりましょう。
Drift!!
神山さんの踊り方は、すべてを通してロックが入りがちだというのは周知の事実だと思う。音に合わせて体をガチっと固め、その固めた力を瞬時に緩めて反動をつける技法のことである。踊る上での基礎の部分であり、出来るのと出来ないのでは一目瞭然。これが無ければメリハリがなく淡々と、悪く言えばだら~っとした踊りに見えてしまう。
(曲によってはそんなに入れなくてもいいだろ、って踊りも勿論あるからやたらと入れればいいってものでもない)
これが神山さんはダントツで上手い。べらぼうに上手い。
今ライブでそれが一番発揮されているのがこの曲だと思っている。
私が見た限り、この曲の中でロック入れていない部分は、初めの指先でカギ回す振りのところ(私にはカギ回してるように見えるけど違うかったらごめん)、あとは自分のソロパート。この2点のみ。残りはほとんど全部入ってると思う。
腹筋に力入れないとできないから、歌ってるときに入れるのは難しいのかなと判断した。
一番わかりやすいのはAメロ藤井さん歌いだしの前。横一列から藤井さんに指して止まるところ。右足をほどいて一度上に上がってから右側面、腹斜筋に力を入れて固めている。一人だけガン!と下がって止まるのが見えると思う。
もう一つあげるなら桐山さんの「強引にさだめた~」のところの振り。裏に流れている一定の音に合わせて左右一つずつ入れている。さらには一発目一番低い所からどんどん上に上がっていく。この魅せ方のセンスの良さ。同じ振りを同じにしない。単調に見せないための技法がこの一瞬にいくつも入っている。
そんなロックの権化(?)の神山さんだが、私が彼の踊り方で一番好きな技法はここではない。
『重心の移動のスムーズさ』である。
目を奪われたのはイントロ。中心の固まりから外にほどけていく。カギを上に投げる(カギかどうかは知らん)この一連の流れの中。
左重心から右足前へ。背を向けると同時に下手に出していた左重心に戻る。この流れのスムーズさ。アニメで再現しようと思ったら作画何枚書かなきゃいけない!?レベルのなめらかさ。ぬるぬる動くぞ!!
何がすごいってここまだイントロ。初っ端からアクセル全開。(スタジオでここの動きを軽くやってみたが、力を入れるところ、止めるところ、角度、重心を流すタイミング。やることが多すぎた)
これを普通にやってしまう神山さん。何回でも言おう。まだイントロだ。
『簡単そう』『難しいことはやっていない』このように見せるのがどれだけ難しいか。
ただの移動のステップ。それをここまで魅せるか。
なんなら背中を向けているし、曲始まりで観客も浮足立っている、しかも照明は絞られている。そんな中でやる。もう一度言おう、イントロだぞ。
自身のソロの前。センターに入って歌いだしの前に軽く入れたスネイク。上半身を使って下から潜り抜けて出てくるような振り。ソロ前にそんな腹筋背筋使う振り入れるか?歌うときってお腹に力を入れて~って習ったぞ。歌う前に力入れちゃって大丈夫なのか?声が震えたりしないのか?しなかった、すごい。
濵田さんのソロ前。「今日が明日に~」の前。
カメラが引いてしまったところで見えずらいのだが、低い爆破音を模した音。それに合わせて大砲(だと解釈した)を打つ振りはもうなんか好きだ。
どぅん…に合わせて打ちたくなる。こういう後ろの音をとった振りは大好きだ。このときもしっかり体を固めて打ち終わった余韻まで作る神山さんは本当神山智洋さんだ。
桐山さんのソロ「~境界線を塗り替えよう」のあと。
照明がバーッと明るくなり、全員が散り散りになるところ。
藤井さんトップのステップに入る前。手を叩いて煽り、メンバーや周りを指さす。ダンスバトルをする際、場を自分の空気に持っていくためによく見られるフリー。照明の明るさと煙の機構。音のテンポ。最高潮の盛り上がりの場面で自分にフォーカスを当てさせる。神山智洋がここにいるぞ、踊るぞ、見とけ!という熱を感じた。バトルでこういうパフォーマンスをする人には目を引かれる。
ドルフィン前も濵田さんに指さすところは胸アツだ。少年ジャンプだ。ライバルで戦友で仲間との合図だ。お互いが認めたライバル。俺はお前を超える、みたいな自分たちにしか分からない魂の会話だ(すやは少年漫画が好きです)
ドルフィンも個々で違うけど、神山さんはドルフィンステップから落ちるまでほとんど上半身の高さが変わらない。飛びあがってから頭を落とすのが人一倍早い。
残してる右足の柔らかさはしなやかでめちゃくちゃ綺麗。自分の後頭部につくんじゃないかってくらい柔らかくしなやか。それでいて支える両腕の力強さ。
ドルフィンバックもぬるぬる動くぞ!!作画泣かせ再びだ!!!
サビのハンドル振り回す振りは、左右に上体移動、上半身に目が行きがちなのだが神山さんの膝の使い方に注目してほしい。オープンスタンスから右軸に行く前、あえて小さく左膝に反動を入れている。
メインステージに戻ってからの部分だと見やすいかもしれない。前列センター割。斜め上からのカメラアングル。カメラが切り替わるぎりぎり前に映ってる。軽く腰を落として左膝をロック。その反動を使って右軸に乗り換えてからハンドルを回す振りに繋げていく。
多分自分のアレンジなのだろうし、自分をより大きく見せるためのテクニックだと思う。下重心から上に上がることで高低差が出るから、より迫力が増す。
(ここの振りやってみたんだけど、体の角度どこかわかんないからなんかダサく見える。バッタバタ両手振り回してるだけみたいになる。これは難しい)
感想
ダンススキルの大放出
100% I Love You
ダンス…かどうかは置いておこう。どうしても言いたい点があった。
神山さんの真面目さが表れている曲だ。
藤井さんのソロ。その後ろで横一列にならんでいるメンバー。
重岡さん中間さんからカノンで手を開いていくところにご注目。ほどけ方…綺麗…。立体的に見える、って伝わるかな。奥行が見える開き方。自分の体の真横じゃなくて、ちょっと斜め前気味に開くことによって大きく見える。
サビの可愛い~女子ドル感満載の振り付け。ぴょこぴょこ飛んでいるところ。可愛いだけではない。めちゃくちゃ足上がっとる。中間さんと合わせて二人めちゃくちゃ足上がる。首もめちゃめちゃつけてる。
しっかり軸足に上体が乗っている。ぴょこぴょこにこにこ飛んでるくせに重心の強さ漢。センターステージにいってギター持ってからも然り。
いつでもどこでも全力で真面目である。素敵だ。
(ソロでカメラに抜かれて動物になっちゃうところ、あれ抜かれていない人たちの振りもまぁ可愛い。100%やいやい~、恋奏でてる~、明日待ち遠しそう~、大好きだぁ~などなど振り付けがとてもかわいい。うちの低学年クラスの子たちに躍らせたい。定点をくれ)
感想
真面目可愛いというジャンル
傷だらけの愛
これはいいぞ。個人的に曲が好きだ。音の転調が多いから踊りやすい。
雰囲気も好きだ。情熱的な愛にちょっと陰を感じさせる歌詞がいい。これがスポーツアニメの主題歌なのは今でも信じていない。
このダンスはダントツでステップの数が多い(すや調べ)
タップ調の振りもサビもとにかく振り数が多い。そんなこの曲。神山さんの何がすごいって『何をしてるかわかる』というところだと思う。
『何がしたいかわかる』じゃなくて『何をしてるかわかる』この違いは個人的に結構大事。それでいて結構難しい。観客は初めてその踊りを見るんだから、どんな振りかなんて知らない。その中で見ている人に振りがわかるように踊る。意識しないと出来ないことだと思う。
振りを正確に踊る。ってアイドルにとってはそれほど大事じゃないのだろう、と最近思っていて。もちろん正確に踊ることも大事なことだとは思うけど、それだけじゃないからアイドルなんだろうと思っている。
しかし神山智洋さんは踊る。
ライブ終盤。前曲もなかなか激しめのナンバー。その中で踊る。見ていて満足感がとてつもない。ライブでこの曲を踊っている神山さんを見るたびに、この人が踊る世界に居てくれてよかったなぁと感じる。
さて本題に入る。
イントロから飛ばすのはもう常識。きれっきれである。
一番好きなところはハートを開いてほどいた後のステップの際、右足をほどいて前に出てくるときの真正面をとらえる顔のつけ方。固めた上半身と、前に乗りだすときの腰の入れ方。そして一切の淀みがない精巧さ。
この一連の流れ延々リピート出来るくらい正確で見ていて気持ちいい。
サビの振りでターン後、左手を胸前に持ってきて手をクロスする振り。ここで右重心に乗っているんだけどガチッ!!と止まるところがすごく好き。角度がいい。正面から見て首筋のラインとか指先の使い方とかきっと綺麗なのだろうと、引きの映像でもわかる。頼むから定点を用意してくれ。
「流れ落ちた涙~」のところで2回スネイクがあるけど、何がすごいって下半身まっったくブレてないってところ。上半身のインアウトは下半身が動いてないからこそ目立つ動作なので、基礎があるんだろうなと改めて思うのがここの振り。
あとこの曲に至っては手の指を揃えるよりあえて開いてしまったほうが力強さが出ると(勝手に)思っているので、指を開いて小指から閉じてくる振りのところの神山さんはとても好き。解釈の一致。
間奏のタップ音のところのステップも本当に正確。左向きから両足揃えて、上半身ぶれずに右向きに代わるところとか、その間ずっと正面切って、次のダウンで勢い良く頭下げるのもメリハリがついてて圧巻(脱線するけどこの一連のステップ、前にいる桐山さんと踊り方めちゃめちゃシンクロしてた)
そのあとのフォーメーション移動して重岡さんセンターでアップになったとき、後ろの神山さんの首のつけ方を見てほしい。ベルトコンベヤーかってくらい真横にスライドする。上体と手と首。あそこまで揃えて移動させられる??どうやってるのかわからない。そういえばこの人は首のアイソレーションも上手だった。
感想
神山アイドル智洋ダンサー
このブログを書くために改めてDVDを再生し尽くしたけど、何度見ても神山さんの踊りは正確。
その中で自分ならではのアレンジも入れていて見てて飽きない。アレンジ過多だけど押しつけがましくない。悪い意味での主張がない。
俺が俺が、精神が強くなくて悪目立ちはしない。むやみやたらに技術ねじ込めばいい、ってものじゃないって分かってるのだろうと思う。
極端な例えとして、今神山さんが何かのバックダンサーとして踊る場面があったとしても、きっとこの人はいい塩梅で制御してキチンとバックを務めあげると思う。
メインで踊りなれた人はそれが出来ない人も多くて、自己主張の塊になることがよくあるけど、きっと神山さんは周りを見て踊れる人なのだろうなと。
それが自他ともに認める『真面目さ』の一部分なのかもしれなくて、こんな風にダンスにも表れているのならこんな素敵なことはない。
ジャニーズWESTを好きになって約1年。
ジャニーズを好きになること自体、自分的には全く想像していなかった未来なので、こうしてファンになった今毎日楽しい。
もっと早くから知っていたかった、って思うことは正直あんまりなくて。あの時あのタイミングだからハマったのだろうなと割り切れているし、これからを見られるなら過去にあんまり未練はない。
ないけども。ないけども…!!!
GOD DAMNだけは生で見たかったぁぁぁぁぁ……………。
神山さんと濵田さんのあのダンス生で見たかった…。
以前ジャニーズWESTさんがアンケートで『もう一度見たい曲は?』みたいな項目があったので全身全霊を込めてGOD DAMNと打ち込みました。
聞いてくるってことはやる可能性があるってことですよね?ね???
話を戻しまして。
改めまして神山智洋さん。お誕生日おめでとうございます。
誕生日にかこつけて、あなたのダンスの好きなところつらつら書き連ねていたら、お祝いの言葉がこんな最後になってしまいました。
たった3曲、踊りの好きな部分を書くだけでなかなかの長さで自分が怖い。
まだまだ語りつくせないほどの技巧。そして誰よりも精到されたあなたの踊りを、こうやって楽しめることを本当に嬉しく思います。
ダンス以外にも沢山ある、あなたの素晴らしいところを書くには私の知識と語彙力が足りません。なのでダンス一転集中でおめでとうの気持ちを詰め込みました。
途中からオタク特有の『細かいところまで見すぎ』感が出てしまったのはちょっと反省しております。
ジャニーズか…まぁ上手い人もいると思うけど…
と偏見の塊だった私の考えが変わったのは、神山さんのダンスのおかげです。
スキルの高さ、個性を持ち合わせつつ、悪目立ちすることは決してない丁寧さ。そして振り付けの豊かさ。
アイドルの踊りも楽しい、と新しい視点をくれました。
ありがとうございます。
お誕生日おめでとう。
神山智洋さんのこれからの日々が、もっと輝きますように。
(そして腰痛の悪化にはくれぐれも、くれぐれも気を付けて…)